夢枕に立ったシューベルトさんに
「君、僕の冬の旅をうたいなさい。」と言われ、
それまでの仕事を辞め、歌手になられたという吉岡さん。
音楽のことは、よくわからないが、
(登場から、一言も話さず、ただ次々と、)
片手をピアノにやり、いきいきとうたうその姿に、感動した。
アンコールになって、吉岡さんが話した。
「こうしてうたえることは、しあわせ」だと。
最後は、吉岡さんとともに会場の皆で「遙かな友に」を合唱した。
「遙かな友に」は、
磯部俶(いそべ とし)が 1951(昭和26)年に作詩作曲した合唱曲。
早稲田大学グリークラブの合宿(神奈川県津久井渓谷・夫婦園)で指導していた時に
なかなか寝ない部員たちを鎮めるために即興でつくったといわれる。
「遙かな友に」
作詞:磯部 俶 作曲:磯部 俶
静かな夜ふけに いつもいつも
思い出すのは おまえのこと
おやすみやすらかに たどれ夢路
おやすみ楽しく こよいもまた
明るい星の夜は 遥かな空に
思い出すのは おまえのこと
おやすみやすらかに たどれ夢路
おやすみ楽しく こよいもまた
寂しい雪の夜は いろりのはたで
思い出すのは おまえのこと
おやすみやすらかに たどれ夢路
おやすみ楽しく こよいもまた